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国際共同捜査により、サイバー犯罪集団「8Base」のリークサイトが封鎖された=警察庁提供

 日本の警察庁や欧州警察機構(ユーロポール)などが参加する国際共同捜査で、ランサムウェアを使ったサイバー犯罪集団を主導するロシア人の男4人を逮捕した。警察庁が12日に発表した。

 同集団は「8Base」で、ランサムウェアは別のサイバー犯罪集団「フォボス」が開発したものの一種。国内でも2020年以降、8Baseやフォボスによる被害が29都道府県で約90件確認されているという。

 国際共同捜査で昨年11月、「フォボス」の首謀者とされる男を逮捕した。今回の摘発はその一環で、4人はタイに滞在中、現地警察に逮捕された。

 国内では昨年5月、自治体や企業の印刷・発送業務を担う「イセトー」(京都市)がランサムウェアの被害に遭い、委託していた愛知県豊田市や和歌山市などの個人情報が流出。攻撃は8Baseによるものとみられている。

 今回逮捕された4人の間でやり取りされていた暗号資産について警察庁のサイバー特別捜査部が追跡したところ、4人のうち2人を特定したという。国際共同捜査により、8Baseに関連する27のサーバーが封鎖された。

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